蓮池通信
子ども×神奈川県立美術館・鎌倉館

蓮池通信ブログ

本サイトは、横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校の子どもたちと神奈川県立近代美術館鎌倉館との交流から生まれました。 これまでの交流記録をはじめ、現在の活動の様子や子どもたち自身が日々感じていることをブログで少しずつ発信していきます。

ミナモの波紋のように、だんだん広がって、大きくなることを願って…。

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投稿者: grouprough

蓮池を書く

2008.07.03 Thursday


6月1日に行われた小説家 島田雅彦さんのワークショップ「蓮池を書く」に子どもたちが参加しました。今日からしばらくはそのワークショップで生まれた作品を紹介します。


「スッポン劇場」           ブー太(中学1年)

ぼくはいつも蓮池を探検しているスッポン。ぼくは蓮池のこと、特に池にすんでいる鯉や小魚、鳥のことなら何でも知っている。鳥の中には、たまにぼくを襲ってくるやつもいる。ぼくは生まれてから20年、沢山の体験をしてきた。今日はぼくがこの池で体験したことを話そうと思う。

ぼくがまだ小さい頃、他のスッポンとケンカになったことがある。ぼくはなんとか勝ったけど、こうらに傷を負い、しっぽも食いちぎられてしまった。今でもその傷は残っているけどなんともない。それにぼくだとすぐに見分けがつくからこの傷はとっても誇らしい。
最近、新しい仲間が増えた。小魚だ。この池の水がきれいになったから彼らが戻ってきたんだ。昔は彼らをエサにすることもあったけど、今は傷ついたぼくのこうらをそうじしてくれるので、ぼくの大事なパートナーだ。でもそのパートナーを食べるやつがいる。カワセミだ。ぼくは小魚たちを守ろうとするけど、突然頭上からやってくるのでなかなか守ることができない。だから小魚たちはできるだけぼくのこうらの下にいるようにしているみたいだ。おまけに最近はアオサギという鳥が寝ぼけてよくぼくを食べようとつっついてくる。
ぼくはこのいろいろな生き物がすむ池で、いつも同じようなルートを歩き、同じようなことを考えている。でも1つだけ違うところがある。美術館だ。建て物は不思議な形をしていて、天井に映る水の波紋の形は毎日違う。ぼくは美術館のそばを通るときいつも「きれいだなぁ」と感心する。
最近、ぼくはこの不思議な美術館に夜こっそりとしのびこんでいる。警備員さんにみつからないように絵をみることが今一番の楽しみなんだ。

Photo by Ken Kato

ワークショップ | 08:33 | comments(0)

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